「この世に悲惨も死も存在せず、ただ喜びだけを心から信じられるならば、祈らずにはいられない。この刻(とき)が永遠に続けと......」
出典:ディスティ・ノヴァの台詞「銃夢9巻 ザレム征服」より
※熱力学第二法則...エントロピー増大の法則。ほうっておくと熱いお茶はさめるが、その逆はないという経験則。この考えをつきとめると、宇宙はしまいにはさめきって、星も時間もない「熱的死」をむかえる事になる。
ほんとこれ。世界が非情、無常なのはエントロピーが増大していくからだ。これは宇宙の絶対法則なので抗う事などできない。
風呂が冷める様にエネルギーが失われていくから、スクラップ&ビルドを繰り返さなければ現状維持さえままならない。
永遠を望んでも「エントロピー増大」と言う不可塑の変化によって一秒前に戻る事さえできない。
若者には理解できないかも知れないが、幸せな時間も長続きはせず年を取ると人間は劣化し段々と壊れて最後には死ぬ。
遺伝子すら生きてる間に変化して癌細胞を生み出したりもする。
「変化しない」のは不可能であり、それが何もかもを台無しにしていく。
永久機関も熱力学によって否定されている。世界の全ては、やがてエネルギーを失い死を迎える。
生命や文明などの「秩序」は崩壊し「カオス」へと向かう。それが世界の宿命なのです。
永遠不変の物はない。与えられたもの、手に入れたもの全てが失われる。人生はその過程に過ぎない。
パンドラの箱を開けた様に滅びの宿命を知るのも不幸だし知らないのも不幸だ。
この残酷な世界においては子孫を残さずに早めに滅亡する事こそが正義なのでしょう。
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